全 国
巨石磐座
探訪記
 
 
セタカムイ岩
犬神の巨石
北海道の
巨石
磐座

所在地;北海道古平郡古平町沖町
      
 

セタカムイ岩は積丹半島の北東部の海岸沿いに屹立している。積丹はアイヌ語の「サックコタン」を漢字表記したもので、「夏に住む所」という意味である。積丹半島は日本海に突き出た半島で、岩磯が発達していてアワビなどの海産物が豊富であった。だが冬季はこの地の気候が厳しいので、古代の人々の生活は夏に限られた。

 
 
    気候の厳しい積丹半島であったが、時代と共に交通網が敷かれ神威岬に代表される観光資源が整備されていった。

 小樽市から国道5号と229号を経て車で1時間ほど走ると豊浜トンネルに入る。セタカムイ岩はトンネル出口の右側に駐車場があり、そこから見ることができる。
この岩には以下のような伝説が刻まれている。

「昔、村の若い漁師が一匹の犬を飼っていた。あるとき海が凪ぎになったのを見て漁師は仲間と共に漁に出た。若者になついていた犬はいつもどうり海岸で主人の帰りを待った。穏やかだった海の波がいつしか高くなり、暴風雨となった。村人はかがり火をたいて無事を祈ったが、浜に帰ってきた漁師の中に主人の姿はなかった。その後暴風雨は何日も続いたが、犬は毎日海岸で待っていた。

 
  ある夜、主人を呼ぶ犬の遠吠えがいつまでも続き、翌朝犬の姿は消え、代わりに犬の遠吠えの形をした岩が忽然と屹立していた。人々はその岩を「セタカムイ」つまり「犬の神様」と呼ぶようになった。」 

一夜にして巨岩が生成され、海沿いに現れることは現実にはあり得ないが、人々が特定の岩に親しみを感じて想像・創造する伝説とはそういうものか。

 


参考文献

 

現地説明板
 積丹町史編さん委員会・編「積丹町史」

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