巨石と 磐座 探訪記 |
千葉県の 巨石 磐座 |
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標高282mの三石山は、房総半島の中央部の豊かな自然の中にある。山頂部の三石山観音寺は、その名の由来となる三体の巨岩を擁し、その前に寺院が建てられている。公共の交通機関はないが、山頂近傍を林道が走っており、車を使えば行く事ができる。東京都心から東京湾アクアラインか、あるいは三浦半島からフェリーを利用して舘山自動車道、房総スカイラインを経由する。巨石探訪に自家用車は欠かせない。 |
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三石山観音寺は房総の古寺の一つで、巨岩を祀る原始神道の聖地が修験道や仏教と融合して寺院となったものと解せられる。林道脇の三石山観音寺の参道の横に鳥居がありその先に祀られる大山衹大神は「三石山を護る山神様です」との説明は神仏混淆を示している。 |
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山門を通って参道をしばらく歩くと境内に出る。本堂を右に見て奥へ進むと巨石群が見えてくる。主たる三つの巨石の麓に抱かれるようにして観音堂が建てられ、十一面観音を祀る。右手前に小路があり、階段を登っていくと山頂部の奥の院に出る。祠の前に金網が建っており、そこに縁結び祈願のハンカチが多数結ばれている。頂上部は狭いが見晴らしが良い。 境内の一角には、弘法大師像の脇に「えんむすび堂」もあり、観音様が人々の願いを聞いて下さるようだ。
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冒頭の写真には三個の岩が写っているが、右端の岩は三つ石ではない。中央と左の岩が三つ石のうちの二個で、三つめは建物の向こう側にある。中心となる巨岩に観音堂の屋根がめり込んでいるように建てられている。 |
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濱名徳順・著「房総の古寺巡礼三十三ヶ所」には、「・・・笠森観音、清水寺など多くが観音をまつる寺なのは、観音様自体が地母神的な性格をもっているからだろう。日本人の魂に適った場所だけに、こんな不便な三石山でも参詣者が絶えない。」と書かれている。 二度目の探訪のときに出会った人は、ご子息の縁結び祈願に来たとのことであった。 里の人々に慕われる十一面観音さまは、三つの巨岩の内の中央に降臨されるのであろうか。 |
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参考文献; 濱名徳順・著「房総の古寺巡礼三十三ヶ所」(千葉日報社) 鈴木伸一・著「房総丘陵ハイキング・ウォーキングガイド」(千葉日報社) |
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