全 国 巨石磐座 探訪記 |
巨石 磐座 |
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香具山観光トイレ |
大和三山は天香具山・畝傍山・耳成山の三つの山の総称である。いずれも標高200mに満たない低山であるが、神話・伝説と歴史の舞台であり、万葉集にも歌われ、古代から人々に親しまれ崇拝されてきた。 三山はそれぞれ、有力氏族の祖神などこの地に住み着いた神々が鎮まる聖地とされている。 |
天香山神社 |
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三つの山のうち香具山だけに「天」の字が冠されている。それはこの山が天から降ってきたという伝承があるからだ。 上野誠・著「大和三山の古代」には「伊予国風土記」に引用された伝承として、「天から降ってきた山が途中で割れて、その一つが伊予の天山となり、もう一つが大和の天の香具山となった」と書かれている。「橿原市史」にも同様の記述があるが、出典は同じく 「伊予国風土記」となっている。 山が天空で割れて一つが奈良の大和へ、他の一つが四国の愛媛へ降った、という神話伝説であるが、これは例えば、古代に隕石が飛来した伝承がこういった神話に転化したのだろうか。 |
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登山には複数のルートがあるが、頂上を目指すには山の西側を南北に走る道路沿いにある香具山観光トイレの脇から入ると良いだろう。少しハイキングすると頂上だ。そこは広場になっていて西側に展望が開け、畝傍山と橿原市街が見渡せる。一角に国常立神社が祀られている。 国常立尊は天地開闢と共に出現した根源神であり、社殿は素朴ではあるがその前に立つと身が引き締まる。香具山は竜王山ともいわれるようで、境内社に竜王神を祀る。 |
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月の誕生石 |
そこから500m程先の「月の誕生石」を目指す。脇道を少し入った所にロープで囲まれた丸い巨石が地面から顔を出している。傍らの木製の説明板には、この石が産んだ赤ん坊が月になって香具山の頂から顔を出した、という民話が紹介されている。 |
月の誕生石・説明板 |
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蛇つなぎ石 |
「月の誕生石」から250m程歩いた所に「蛇つなぎ石」がある。 ややひし形の塊のような巨石であるが、傍らの説明板には「太古の昔より雨乞いの神事がよく行われた。このとき、一天かき曇り大蛇にまたがった竜王が、雨雲をもって舞い降りてきたのであろう。その大蛇を繋ぎ置いたとでもいうのであろうか。」と書かれている。 下山は天香山神社へ通ずるルートをとった。 |
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参考文献; |
現地説明板 |
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