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巨石磐座
探訪記
  
大石山の奇岩群 山梨県
巨石
磐座

所在地;山梨県山梨市西2067
 
 甲岩     山梨市を通過する国道140号線は雁坂みち、あるいは秩父往還と呼ばれ、牧丘町を抜けて北上し、雁坂トンネルをくぐって埼玉県秩父市へ通じている。 山梨市街を笛吹川に沿って伸びる国道区間を進み、街はずれで国道140号線をそれて東地区の岩手小学校の前を通って西地区に入る。大石神社は、果物畑や民家が連続する道路沿いにある鳥居をくぐり、長い一直線の階段を登った大石山の高みに鎮座する。
立烏帽子岩  

屏風岩
   
 当地は「大石山の奇岩群」と云われ、山梨市八景の一つとなっている。
 祭神は大山祇命で、創建年代は不詳とされるが、山梨市史によれば、「当社の成立が中世まで遡ることは間違いない。」としている。
   社殿の周辺には様々な形の巨石が密集し、まさに「大石山の奇岩群」を構成している。甲岩、烏帽子岩、屏風岩、影向岩、産屋石、浮舟石、百足石、指門石、尾笠石など10個を超える巨岩の各々には名前が付されている。中心となる神体石は社殿の背後に鎮座する「甲岩」で他を圧倒する存在感を持っている。 曰くありげな個々の巨石の名前から、それぞれの伝説を夢想すると楽しいのだが、参考にした文献には伝説の類は記載されてはいない。  
立烏帽子岩

影向岩 
  社殿が建てられる以前から巨石信仰の聖地であったことが窺がえる。当時はむろん階段もないが、古代の人々は、大きいだけでなく、威厳のある高貴な巨石群を、神々がいます磐座として崇拝したのであろう。

程良い範囲に分布する巨石の各々を仰ぎ見ながら、ゆったりと巡り歩く。

それは心安らぐひと時だった。
 

指門石

尾笠石
 

産屋石

百足石

浮舟石
 参考文献;  山梨市役所・編 「山梨市史 文化財・社寺編」
山梨市役所・編 「山梨市史 史料編 考古・古代・中世」
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