巨石と 磐座 探訪記 |
岡山県の 巨石 磐座 |
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玉野市は岡山県の南端にあって瀬戸内海に接している人口約6万人の小都市である。玉野市中心部に近い宇野港は県の重要港湾であり、四国への連絡船やフェリー航路によって発展してきたが、瀬戸大橋の開通後、宇野港と四国の高松港を結ぶ宇高航路などが大きな影響を受けた。 |
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県道74号をさらに北上し県道463へ入り、元国民宿舎桃太郎荘跡の駐車場へ車を置いてから登山道に入り頂上へ向かうが、頂上の手前で左つまり南方向へ逸れる。階段等で整備された道を行くと番田の立石の遠景しか望めない。引き返して登山道に戻り少し登るとベンチと大きな看板がある。その左側に踏みわけ道があるが、注意しないと分からない。そこから慎重に下って行くと立石が真正面に見えてくる。 |
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「角川日本地名大辞典」には、「立石は古代磐座信仰の遺跡で、海上を航行する船の目標でもあった。」と記載されている。
立石を見下ろす位置から見ると立石の背後に広がる瀬戸内海が見渡せる。逆に海を航行する船から見ると、古代においてはこの立石が絶好の目印となりランドマークとして役にたっていたことが想像できる。 |
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薬師寺慎一・著「祭祀から見た古代吉備」にも同様の記事が見られ、立石の根元に祭祀の痕跡がある、と記載されている。 番田地区からの登山道が消えていることから、今では祭祀行事も廃れ、立石は磐座遺跡となっているようだ。 しかしながら、人間世界の事象に関わらず、この巨岩は古代からしてきたように、瀬戸内の海をいつまでも見守り続けている。 |
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参考文献; |
竹内理三・編「角川日本地名大辞典」 玉野市史編纂委員会・編「玉野市史」 薬師寺慎一・著「祭祀から見た古代吉備」 |
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