巨石と 磐座 探訪記 |
岡山県の 巨石 磐座 |
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高梁川(たかはしがわ)は、岡山県西部を流れる一級河川で、県北部の鳥取県境の近くを源流とし、高梁市と総社市を経て倉敷市で水島灘に注ぐ。 |
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秦地区の高梁川は、地図で見ると、上流から秦地区にかけて波のように曲がりくねって流れているが、神社付近ではV字型に折れ曲がっている。石畳神社は県道を外れた川沿いに立地する。行き止まりに鳥居と拝殿がある。その左下方には大きなプレス工場があり、神社との組み合わせがなんとも不釣り合いだ。拝殿の左に参道がありその登山道をしばらく進み、案内板に従って右折するとすぐに御神体の巨石が見えてくる。背後の高梁川と豪溪秦橋の遠景がなかなか良い。ここからは巨岩のほんの上部しか見えないのだが、それでも思わず頭が下がる、大変に立派な磐座である。 御神体の全体を見るには、川の対岸に渡る必要がある。一旦参道を下りて拝殿を後に県道に戻り、トンネル経由で豪溪秦橋を渡る。国道180号線を少し進んで川岸に下りる。川越しに見る御神体は巨大な組石のように見える。一説には高さ50mほどで、その基部をトンネルと道路が貫通している。 |
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薬師寺慎一氏はその著書「祭祀から見た古代吉備」で、「この巨岩をヨリシロとして、高梁川そのものを対象とする祭典をしていたのではないか・・・」と述べている。さらに「高梁川は古代の人たちにとって水運と灌漑の両面において極めて大切なもので・・・・・川が大きく曲がる地点、上流から流れて来た川水が岸に突き当たるところに川中からそそり立つ巨岩は、川の祭祀を行うのに恰好の神のヨリシロであったと考えられます・・・・・」と考察している。 対岸から川越しに、しばらく御神体を眺めていた。高梁川はゆったりと流れ、それを見下ろすような巨岩は、いかにも、この川の守護神のように見えた。 |
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参考文献; | ウイキペディア 藤本浩一・著「磐座紀行」 岡山県神社庁・編「岡山県神社誌」 薬師寺慎一・著「祭祀から見た古代吉備」 山陽新聞社出版局・編「岡山県大百科事典」 |
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