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巨石磐座
探訪記
  
高梁の夫婦岩 岡山県
巨石
磐座
    

所在地;
岡山県高梁市成羽町布寄2787 

夫婦岩の館
  高梁市は岡山県の中西部に位置し、岡山市中心部から見て北西方向にあたる。

高梁川の支流の成羽川に沿って走る国道313号線から県道33号線に入り、富家小学校付近から川を渡って県道435線に入るが、この道が大変な林道然としていてヘアピンカーブが続く上に巾が狭くてすれ違いもできない悪路である。
しかしやがて「夫婦岩」の看板を見つけてほっとする。

 
   看板に従って進むと、畑とまばらな民家が広がる道のヘアピンカーブの先に夫婦岩駐車場がある。やや離れた民家の屋根には「ようこそ夫婦岩へ」と書かれていて、人は見かけないがこの地へ歓迎されたようだ。
夫婦岩は険しい山の斜面に立っており、近くまで遊歩道が数本整備されている。途中で夜間の照明設備もあり展望台も2か所あって、起伏は大きいものの、行き届いた遊歩道となっている。
 
  

高さ12mの夫岩と同16mの妻岩が並び,その脇の小さな岩の上に祠が設置され、両側の二本の幟には「奉納 鬼の村 夫婦岩神社」と書かれている。

郷土史によると、ここは大正4年に地元の有志が注目し、岩を測定し、道路を整備した。口伝では夫婦岩は鬼神が作ったためこの地を鬼の村と称し、近くに鎮守の國司神社が創建された。

伝説によると、酒好きで怠け者の大男と働き者の大女の夫婦がけんかの末にかわいがっていた息子を死なせてしまう。救いを求めた神様の指示で、谷から一番大きな岩を二つ運ぶうちに鬼の神通力を授けられ、一生息子を供養することになった、という。

   
 
 

 帰路は県道435号をそのまま進み、同436号線に入って東方向にかなりの距離辿ると、やがて高梁川を越えてもと来た国道313号線に出た。
地元の木之村地区は夫婦岩観光に力を入れているようで、駐車場も広く休憩所もあって快適なひと時をすごすことができた。それにしても、交通の便がすこぶる悪いのが残念である。自分を含む県外の来訪者はどれ位いるのだろうか。

 

 
國司神社

参考文献;

 

川上郡教育會・著「川上郡誌」

      山陽新聞2013年8月11日号・倉敷・総社圏版
「高梁川流域今むかし」#
53 

 
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