全 国 巨石磐座 探訪記 |
島根県 巨石 磐座 |
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須我神社 |
雲南市は松江市の中心街から約12km南方に位置する。宍道湖の東側を南下する国道9号線の一点を起点とする県道24号線を南下して行くとやがて雲南市に入る。田園地帯を通る県道の左側に「須我神社」の小さな看板を見て左折すると100m程で須我神社に着く。ここは古事記に登場する由緒ある神社である。 古代神話によれば、高天原を追われたスサノオの命が、出雲の国の肥の川・現在の斐伊川のほとりで二人の神、アシナヅチとその妻テナヅチに出会い、その娘のクシナダヒメが八岐大蛇に捧げられる、と聞いて八岐大蛇を退治することになった。 |
須我神社 |
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そこで八つの桶に酒を満たし、大蛇を酔わせ眠ったところを十拳のつるぎでもって切り刻んで退治した。その見返りにクシナダヒメを妻として迎え、宮を造るにふさわしい場所を探して須賀の地に至った、という。須賀の宮が完成したときに周辺から雲が沸き立ってのぼり、それを見て感動したスサノオが読んだ歌が、日本最初の和歌とされる、 「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」 |
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須我神社の祭神はスサノオとクシナダヒメの夫妻とその子息であるが、神社から北東方向約2kmの所に八雲山(424m)がありその頂上近くに三体の巨石があり、須我神社の奥宮の夫婦岩と称する磐座として祀られている。駐車場からおよそ400m登った場所にある、二つの巨岩がスサノオとクシナダヒメ、そして小さな岩がその子息として祭祀されている。巨岩は緑に苔むしていて美しく、その前面には竹にさした御幣が立っている。 |
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通常、こういう場所で人に会うことはほとんどないが、その日は多くの人が磐座の周辺にいて、中には巨石を信仰していると思われるグループも見かけた。その人たちに聞いてみると、今月は出雲地方の「神在月」で、「全国の神々が出雲に集うので、人々もそれに伴ってこの地に来ている。」と説明があった。旧暦の10月には、出雲大社において神迎祭が営まれ、神々の宿舎が設えられる。全国から集まった八百万(やおよろず)の神々が、大国主命を議長として会議を行なうとされる。 |
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現地説明板 |
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