全 国 巨石磐座 探訪記 |
巨石 磐座 |
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名張市は南北に長い三重県の中央西部に位置する人口8万人ほどの小都市である。市街地の北東部から国道422号線を東方向に辿ると比奈知ダムのあるひなち湖の北部に至る。その東端部の道路わきに立つ「赤岩尾神社」の標識に従ってわき道に入る。名張市からの場合は左折する。わき道は国道の東部を走る伊賀コリドールロードに至る狭い道であるがその東側に赤岩尾神社がある。一帯は人里離れた山中で、道路沿いの広場に車を置いて、徒歩で緩やかな登り参道を行く。 |
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二の鳥居付近からひなち湖が見晴らせる。さらに進むと左側の崖に柱状の巨石が繋がっているのが見えてくる。階段を登りきると赤岩尾神社の社殿がある。参道の右側は急斜面の深い谷が広がっており、左側の崖に柱状の岩々が累々と続いている。石柱の柵が結界をなして入れないようになっている。よく見ると祠が設置されていて屋根と千木が垣間見える。岩に一部が隠れていて全部は見えない。 |
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この一帯の岩々が赤岩尾神社のご神体である。「名張市史」によると、祭神は火之迦具土神で赤岩尾大神とも云われる。当地は滝之原の市街地から離れた山腹にあるが、古くから「赤岩さん」と呼ばれ、往時はこの地方の人々の参詣で賑わったと書かれている。 |
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また、古文献には「藤原千方の崇信するところなり。」とある。藤原千方は伝説の人物で、青山町高尾の千方窟に籠って藤原政権に反抗した平安時代の貴族と伝えられる。 |
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千方窟と赤岩尾・・・これらは今では、人々がほとんど訪れることのない、忘れられたようなひっそりとした場所であるが、往時は赤岩尾までの非常用脱出トンネルまで備えた千方城郭が戦乱の陣地として機能し、戦士たちが必死に戦ったのだろうか? |
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参考文献; |
中 貞夫・著「名張市史」 発行・名張地方史研究会 |
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