全 国 巨石磐座 探訪記 |
岡山県 巨石 磐座 |
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所在地;岡山県岡山市北区下足守900 |
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岡山市街地から北西方向に直線距離で約10km離れた所に龍王山がある。標高287m、山麓から山頂にかけて最上稲荷の境内が広がり、その西麓には龍泉寺があって全体が大きな信仰の山となっている。 龍王山の西麓にある龍泉寺はその敷地の中に広大な龍王池があり、龍神を雨乞いの神・水の神として信仰し、お稲荷さんを農耕の神・豊作の神として信仰する霊場となっている。龍泉寺と最上稲荷は風土が共通することと、開祖が同じため信仰形態がよく似ている。 |
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龍泉寺は奈良時代(8世紀)、この地で山岳修行していた報恩大師による創建と伝わる。報恩大師は最上稲荷の開祖でもあるが、広大な龍王山で山岳修行に励んだ結果、最上稲荷と龍泉寺という人々の信仰の拠り所を形成した。龍神を雨乞いの神・水の神とし、お稲荷さんを農耕の神・豊作の神として信仰する民間信仰の一大霊場となっている。 大きな鳥居をくぐって境内に入る。寺務所に向かって斜め右後方で目を引くのが揺るぎ岩である。最下部の石を土台にしてその上に3個のやや四角い巨岩が鏡餅のように積み重なっており、指一本で揺れ動くと伝わる。 かたわらの階段を登れば上部が見える。 近くにある秀吉ゆかりの太閤腰掛岩を見て寺務所の前を通って拝殿に向かう。本殿の奥にある山には古代の祭祀址があるということだが、禁足地となっていて見学はできない。 |
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拝殿の脇から龍王池に通じる遊歩道がある。龍王池が眼前に現れると同時にさわやかな空気が全身を包み込む。清らかな池を目にしならが、絶景の散策路を歩む。 龍王山一帯は岡山県立自然公園に含まれ、豊かな自然環境が保全されている。龍王池周辺の湿地は、春から秋にかけて様々な野草や花、トンボなどの昆虫が豊かな自然を謳歌する。あらかじめ、寺務所でパンフレット「龍泉寺の自然マップ」をもらっておくと便利である。 |
龍泉寺の自然マップ |
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龍王池の伝説が平安時代に写本されたという鬼城縁起という文書に伝わっている。 説明文を要約すると、 |
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そこからさらに散策を続けると、鯉岩がどっしりと座っている。人間よりも大きく、頭部があってもしっぽがないところが、なんとなく、かわいい。頭部は魚がこれから口を開けようとしているように見える。 鯉岩の傍らには、江戸時代に旅人が行く街道が通っていた。その頃、よく追いはぎが出没したため、鯉岩の上に地蔵尊を祀って旅人を守ったという。その身代わり地蔵は、今は別の所に安置されている。 |
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参考文献 | 龍泉寺ホームページ; https://ryusenji.jpn.org/densetu.html | ホーム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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