全 国 巨石磐座 探訪記 |
巨石 磐座 |
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姫路市を代表するものといえば、まず美しい姫路城があげられるが、ここでは姫路城を素通りしよう。 姫路城の西方約3kmの位置に蛤山という山がある。山といっても標高125mの小高い丘であり、市中からはこんもりとした森に見える。またの名は振袖山で、そこに巨岩があり、その中腹に高岳神社の社殿が建つ。 |
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高岳神社の祭神は応神天皇、仲哀天皇、猿田彦神、宇賀魂命など十一柱である。 社務所は県道414号線沿いにあり、参道を進み、階段を上ると社殿がある。その裏の神体石が玉垣越しに見える。社殿を回り込んで斜面を少し登ると、巨岩を別の角度から見ることができる。じつはこちらが神体石の正面で、鳥居があり、二本の柱と玉垣で囲われているが、中に入ることはできない。社殿の脇から見えたのは巨石の側面で、正面からみると左右が盛り上がり、中央が凹んでいる。岩は蛤岩または舟形岩と呼ばれていて、伝説では、この山上で蛤の化石を拾って長者となった者がおり、蛤を拾った者は福徳を得ると言い伝える。また、岩が船に似ており、岩上にくぼみがあって水が貯まり、海の干満と同時にみちひきを生ずるという。古代にはこのあたりは瀬戸内海の一部だったようだ。 |
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「兵庫県飾磨郡誌」というやや古い文献に面白い記述を見つけた。「・・・殊に社殿の背後にそびゆるもの最も怪奇なり、これを蛤岩と云ふ、昔時土人此岩上にて蛤蚌を拾ひしに因りて名けしとぞ、當社の寶物中に蛤の化石あり、・・・」 谷川健一・編「日本の神々」第二巻・高岳神社の項の末尾には、「・・・二十年に一度、臨時大祭があり、このとき社宝の蛤の化石三個を公開する。最近では昭和四十三年に挙行された。」と書かれてはいるが、・・・。 |
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参考文献; |
現地説明板
兵庫県神社庁姫路支部「姫路の神社」編集委員会・編著 |
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