全 国 巨石磐座 探訪記 |
巨石 磐座 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
眉山は、徳島市街地に聳える標高290mの山で、古くは万葉集に歌われ、徳島市のシンボルとなっている。山頂一帯の眉山公園までロープウェイで行くことができ、市街地に溶け込んだ山として人々に親しまれている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その眉山の麓に天神社はある。主祭神は菅原道真公で、阿波藩の初代藩主・蜂須賀家政が学問の神様として祀った。 創建は16世紀ということになる。 境内の一角にある「姫宮さん」は巨岩を祀り、「恋むすび・縁むすび・子宝・夫婦円満」のお宮である。説明板には「・・・この「姫宮さん」は徳島人のふる里、万葉の歌人により詠まれし母なる眉山の麓にあり、いつのころか庶民信仰の中心となり人々語り伝えて「姫宮さん」と敬崇さる・・・」とある。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巨石の割れ目の空洞部には石の祠が祀られ、傍らの夫婦岩と共に巨石全体が信仰対象になっていることと説明板の記述とを重ね合わせると、天神社の創建よりもずっと古くから存在したものと思われる。こちらの霊験に合わせて鳥居や賽銭箱にはハートのマークが付けられている。絵馬を飾るボードもきらびやかで、パワースポットなる言葉に引き寄せられる若い女性を意識した一角になっている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ところで、神社や寺院で見かけるハート型の模様は猪目(いのめ)といわれ魔除けとして使われるが、姫宮のハートマークは猪目でもあるのだろうか。 それにしても、いかめしい学問の神様と、恋結びの姫宮との組み合わせはなんともアンバランスかつユニークであることか。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考文献 | 現地説明板 徳島県神社庁・発行「徳島県神社誌」」 |
ホーム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|