全 国 巨石磐座 探訪記 |
所在地;鳥取県東伯郡湯梨浜町宮内 |
鳥取県の 巨石 磐座 |
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伯耆国(ほうきのくに)とは現在の鳥取県米子市、倉吉市そして東伯郡、西伯郡、日野郡などを含む地域である。 湯梨浜町北部に周囲約12kmの東郷池(又は東郷湖)があり、その北端の岸辺に宮戸弁天がある。東郷池の湖畔には東郷温泉とはわい温泉があり、周囲を周遊できる県道が走っている。宮戸弁天へは、北からは国道9号線から「はわいIC」を降りて県道に入るか、あるいは倉吉市を北上しても良い。 |
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宮戸弁天から南東方向に、地図上の直線距離で約500m離れた所に、伯耆国一宮・倭文神社(しとりじんじゃ)が鎮座している。宮戸弁天は当社との関係が深い。 湖畔にたたずむ宮戸弁天は、多数の巨石が分布する中に祭壇が設置され小さな祠があって、石の鳥居をくぐって参拝する。区域の大半の周囲は東郷池で、看板によると、かつては小島であったが現在は埋め立てられて陸続きになっている。さらに「一ノ宮(倭文神社)の御祭神・下照姫が魚釣りを楽しまれたところと伝えられる。」 |
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「ふるさと東郷」並びに「東郷町誌」によれば、古来一ノ宮の七弁天と称して、付近の水辺7か所に弁天様が祭られていたが、宮戸弁天はその一つである、と伝えられる。七弁天のうち祠が残っているのはこの宮戸弁天だけである。 「因伯のみやしろ」には「大国主命の娘下照姫命が、国譲りの後出雲から当地海岸・・・(中略)・・・に着船されたと伝えられ、・・・命は死去されるまで、当地で安産や利薬の普及に努力された・・・」とある。 |
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倭文神社 |
谷川健一・編「日本の神々」によれば、倭文神社の鎮座する一帯は「古代から祭祀の場所であったらしく、境内からは多量の坏(つき)が出土する。」と記載されている。 複数の神々が祭祀されている中で、「かなり古くから下照姫を主神とし、安産の神として崇敬されていたようである。」(同書)また、下照姫命は出雲から一族と共に当地に来て居を構えた、とされる。 |
倭文神社 |
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安産岩 |
倭文神社の参道の途中に「安産岩」があるが、その名は、安産祈願の女性が満願の日に、この岩の所で、願い通りに安産した故事によるものと云われる。 |
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「ふるさと東郷」には、「下照姫命は、大変美しい女神で、お歩きになると、そのからだから花のような美しい光がさして、一面に照り輝いたと伝承されている。」とある。 湖畔で魚釣りをする下照姫の様子はどのようであったろうか。 |
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谷川健一・編「日本の神々 第七巻 山陰」 東郷町誌編さん委員会・編「東郷町誌」 鳥取県神社誌編纂委員会・編「因伯のみやしろ」 東郷町ふるさと東郷編さん委員会・編「ふるさと東郷」 |
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