全 国 巨石磐座 探訪記 |
福井県 巨石 磐座 |
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内外海(うちとみ)半島は小浜市の北方にあって北側は若狭湾に臨み、南側は西方の大島半島と共に小浜湾を囲む。若狭の観光スポット三方五湖の南を走る国道162号線を西方に辿って県道107号に入ると内外海半島のエンゼルラインに至る。このドライブウェイは久須夜ヶ岳(619m)の頂上近くまで約10kmに及ぶ。大神岩は頂上近くの道路沿いに屹立している。 |
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急斜面の先の下界に向かって遠吠えする狼のように見えるこの巨岩は、またの名を狼岩と云われる。読みが同じオオカミであることは一つのまじめな洒落であるが、狼は古来神格化されてきた。 傍らの説明板には「この岩は久須夜神社の祭神大己貴命が遊行されたと伝えられる遺跡です。・・・・・霊峰久須夜岳の象徴としてここに大神岩を祭祀し・・・・」と記載されている。昔この岩に神が降臨し山の麓に田と村を作るようにと指示されて出来たのが堅海集落であると伝えられる。(倉谷千恵子・著「内外海の記憶」) |
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久須夜神社は半島南部の堅海(かつみ)という集落の外れにある。 「福井県神社誌」によれば、「祭神は大己貴命、創建は大化元年(646)・・・・・境内山中に大神岩と呼ぶ岩があり、往古、久須夜の大神がこの岩上に鎮座されたという。里人は狼岩といって畏怖している。・・・・一帯を烏帽子の森と言い、境内の一部になっていて堅く不浄を禁じ現在に至っている。」 標高六百メートルを超える山を境内としている・・・なんとスケールの大きな発想ではないか。もっとも、山岳そのものを神と崇めた古代信仰の一つではあるが。 |
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参考文献; | 倉谷千恵子・著「内外海の記憶」・(有)平田印刷 |
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