日代御子神社は富士吉田市北部の新倉山と連なる尾垂山の麓にある。富士急行線の狭い踏切を渡って山麓に向かうと、道の行き止まりに神社がある。

日代御子神社の祭神は日本武尊で、その境内に、三体の獅子岩がどっしりと鎮座している。男獅子岩・女獅子岩・子獅子岩の一家である。昔、岩の上に不動尊が現れたのでそれを祀ったと伝えられる。三体の獅子岩はご神体であり、火防・安産・子安祈願など地域で信仰されている。

写真を見る限りは大きな岩が画面にあるだけだが、現場に立って、巨岩を見上げると、上から圧倒的な迫力が降りそそいで来る。どれほど遠方でも、実際に足を運んで、リアルな本物に接することの大切さを今更ながら思い知ったのだった。