全 国 巨石磐座 探訪記 |
かみたに いわくら |
京都府 巨石 磐座 |
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京丹後市久美浜町は京都府西部にあって兵庫県に近い。 地理的な特徴は美しい久美浜湾である。その北部が細い川で日本海とつながっていて、ほとんど湖のように見える。 久美浜湾から1kmほど南下した所に神谷神社がある。通称「神谷太刀宮」ともいわれる。祭神は丹波道主命(たにわみちぬしのみこと)で、由緒は説明板によると、 崇神天皇(238−269年)により |
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スリット |
神谷磐座は神谷神社の境内地で、神社と道路を挟んだ山麓にある巨石群である。 磐座とは神が降臨する巨岩のことであるが、天体観測にも使われることがある。現地の説明板によると、巨岩は意図的に配置され、北に向けて切り落としたような垂直のスリットが向かい合わせにあって、スリットの方向によって常に変わらない北極星を観測し、夏至、冬至、春分、秋分を把握して稲作などの最適時期を知った、という。 |
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天体観測の巨石群として著名なのは、岐阜県下呂市の岩屋岩陰遺跡であるが、在野の研究者によって精密な天体観測の巨石群のしくみが発表されている。これに対して、神谷磐座は単純に北極星を観測したというスリットの役目が説明されているだけである。その内容は、由緒とは無関係のように思われる。説明板に述べられた内容の出典が知りたい所である。
主だった巨石にはしめ縄が張られ数段の階段を登って巨石群の間を通って巡回することができる。随所に祠が建てられ、信仰の対象となっている。 |
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参考文献 | 現地説明板 宇治谷 孟・著「日本書紀(上)全現代語訳」(株)講談社 神谷太刀宮の「磐座」と剣岩(京都府京丹後市) | 石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究 (megalithmury.com) |
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